第181章

グリスナもまた行動の早い人だ。アリシアの新しい制服を誂えると言ったのは、公爵を宥めるための口先だけではない。

もっとも、アリシアの採寸はとっくに仕立て屋へ渡っていて、制服も靴もすでに作り始めている。それでもグリスナはわざわざ職人を屋敷へ呼び、ついでに何着か――見栄えのするドレスまで作らせるつもりらしい。

いまアリシアは応接室で、仕立て屋が持参した図案帳をぱらぱらとめくっていた。ふと顔を上げれば、窓の向こうの芝生。そこに描かれた転送陣から、白い靄がもくもくと湧き出し、騎士たちが途切れなく吐き出されてくる。

全員が重い鎧を身につけているせいで、ひとりの体重は並の成人の倍どころではない。だか...

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